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「おしえる」ということ [つれづれ]

これは、あくまでも個人的見解ということで…こちらのブログに書くことにします。

最近、手芸仲間ともよくよく話している中で
本当に思うことなのですが…
「教える」ということは本当に「恐ろしい」というか「緊張する」ことです。
毎回毎回、お教室を終えるたびに、少しでも払っていただいた額相当のものをお返しできたかしら、と考えます。

先日、
「今日が教室なのに何も資料を持っていなくてとてもとても焦る」という夢を見ました。
「今日がテストなのに何も勉強してなくてとてもとても焦る」という、学生時代の夢に近いやつ。
目が覚めて、ああ、それが日々気になることになったのだなあ、としみじみしてしまいました。


こつこつと20年以上、関わってきた「タティングレース」という手芸ですが
私がやる以前に、諸先輩方、さらには日本に入ってくる前に、脈々と技術を伝えてきてくださった方がたくさんたくさんいらっしゃる訳で…
そんな方々なくしては、この手芸が今の世の中にはない訳です。

「てしごと」というものをリスペクトし、それを伝えてきてくださった方をリスペクトすること。
その技術や文化というものを、余すことなく、次の方々に引き継いでいくこと。
それが、教える者の務めなのかなと思っています。

皆さんが楽しんで、作品を作っていただければそれでいいのです。
それが、よりきちんとしたもので、美しい作品であるように、
そのようなものが作れる技術が身につくように皆さんのお手伝いするのが私の役割。
そして、その中で、次の方々にバトンタッチする役割を担ってくださる方が増えると
喜ばしいことだなあと思っています。

それはね、かんたんなことではないと思うのです。
ただ、道のりが少しでも優しくなるように、一緒に坂道を登って行きたいなあ。
そんなふうに、これからも日々を重ねていけたらと思います。

説教がましい感じで、柄にもなく語ってしまいましたが^^;

そうそう、こちらのブログしかご覧になってない方もいらっしゃるといけないので
個展のご案内をさせていただきます♪

***

"My Favorite Things"
斉藤ようこ タティングレース展

DM_gazo.jpg

2012年6月28日(木)〜7月3日(火)
@下北沢 スペーススプラウト
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アキオ

手作業こそ、、、って最近思います。
機械化、自動化、アッセンブリー化、
仕事してると、合理化がいかにも正しい様に見えてきちゃいます。
でも、ふりかえると、ムリムラムダの削除、などでは、
未来ないんですよね。。
会社では言えないけどw

やっぱり手間かけてこそ仕事、手間かけてこそモノ、
って思います。
by アキオ (2012-05-30 20:42) 

じゅんぺい

私の母は手編みを教えていますが、すぐ手を出しちゃうんです。
生徒さんはほとんどおばちゃんなのでそれでいいみたいですけど
きちんと全て教えるとなると難しいですよね。
by じゅんぺい (2012-06-05 18:49) 

ひなぐま

☆アキオさん
手仕事、手作業のよさが見直されてくる時代が、そろそろ来るといいなあと思う今日このごろです。
そして、その「手間」をやる側がきちんとプライドもってやらないと!と思うのです。
最近、簡単に人の真似をして簡単に教えたり…なんて事例を見たもので、気になって偉そうですが書いちゃいました。

☆じゅんぺいさん
「楽しい」と思って帰ってくだされば、それはそれでいいかなあ、とも思います♪
ただ「教えたい」「極めたい」という人には、それなりの手ほどきをしなくちゃなあ…とも思うのですよね。
で、さらに「教えたい」と思う人には、それなりの心構えも一緒に伝えられればとも思うのです。
簡単にちゃちゃっとできて、ちゃちゃっと教えられる…なんて思われたら困るなあ、と^^;
by ひなぐま (2012-06-05 18:58) 

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